- 2006年3月
- 慶應義塾大学医学部を卒業
- 2006年4月
- 川崎市立井田病院にて初期研修医として勤務
- 2008年4月
- クリニカETにて放射線科医として血管内治療に従事
- 2009年4月
- 慶應義塾大学医学部の大学院博士課程入学
- 2012年3月
- 大学院博士課程修了 研究分野は「病的血管新生」
- 2012年4月
- 江戸川病院にて運動器カテーテル治療の専門医として勤務
- 2017年10月
- Okuno Clinic.を開設し院長に就任
現在にいたる
運動器カテーテルとは血管の中に細長いチューブを通し、痛みのある場所(肩やひざ、足、ひじ、手、股関節など)まで移動させて、少量の薬剤を注入する治療法です。血管の内側には神経が走っていないため、カテーテルを移動させても痛みや違和感はありません。
治療時間は1時間前後。全身麻酔ではなく局所麻酔を用いるため、日帰り治療が可能です。通常1、2回の治療で痛みを緩和させることができるの で、何度もくり返し治療する必要はありません。手術と異なり、治療後に固定したり過度に安静にする必要はありません。治療後の比較的早いタイミングでト レーニングを再開できるのが、「運動器カテーテル」の大きなメリットの1つです。
下の2枚の写真をご覧ください。
これは、左肩に痛みのある患者さんの治療写真です。黒くて細い、蛇行した線が血管です。「造影剤」という薬剤を用いることで、このように血管だけを観察することができます。
左が治療前、右が治療後の写真になります。
△で示した血管が増えている箇所が痛みのある場所で、治療後にそれが消失しているのがわかると思います。このように痛みの原因になっている異常な血管を減らすことで、痛みを緩和させることができます。
こうした、「痛み」と「血管」の関係に着目して、「痛みの原因である異常な血管を減らす治療法」が『運動器カテーテル』なのです。
※詳しくは「痛みのメカニズム」もご覧ください。
現在にいたる
「運動器カテーテル治療」という言葉を初めて聞く方もいらっしゃるかもしれません。
運動器カテーテルとは、血管にアプローチすることで痛みを改善する全く新しい治療法です。
血管と痛みとの関係はこれまであまり注目されていませんでしたが、非常に深い関係にあることが多数示唆されてきました。私の執筆している論文も含め、世界の様々な研究者が様々な分野で「血管」と「痛み」との強い結び付きを示唆する知見を多数報告しています。
詳しくは「コラム」の中の、カテゴリー「論文紹介」をご参照ください。
また、講演の予定などを「お知らせ」のなかで取り上げるようにします。そのような情報を知りたいという方は、お問い合わせフォームからご遠慮なくお問い合わせください。